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長野県土尻川砂防事務所発注 令和2年度防災・安全交付金(急傾斜地崩壊対策)工事 (急)西峯  長野市中条西峯2工区斜面対策工  令和4年3月竣工

発注者 長野県土尻川砂防事務所
工事内容 補強土壁工 L=55m H=4.0~5.0m

長野市の西部に位置し、雄大な北アルプスの展望と美しい棚田が広がる中条地区。その中でも西峯(にしみね)地区は、古くから人々が自然と共生し、山あいの傾斜地に身を寄せるようにして集落を形成してきた歴史があります。
西峯地区は、急峻な地形にも道路があります。近年の気候変動による局地的な豪雨は、こうした急傾斜地のリスクを高めており、住民の方々にとって斜面の安定化は安心して暮らすことができる大切な要素です。今回の工事は、斜面を強固に守り、土砂崩れから大切な道路を含め財産を直接的に守るという、施工でした。

工事現場は住民の方々の生活圏のため、生活道路を阻害しない細心の注意が求められました。長さ55m、高さ最大5mにおよぶ壁体を構築するため、地盤の状況を正確に把握し、崩落を招きかねない斜面を「安全な状態のまま」作り替えるという現場です。

本工事では、「補強土壁工」を採用しました。これは、土の中に補強材(グリッドや帯鋼など)を層状に敷き詰め、土そのものの抵抗力を高めて垂直に近い壁を築く工法です。コンクリートの塊を置くのとは違い、土と補強材が一体となって「粘り強く」斜面を支えるのが特徴です。
高さ5mに及ぶ壁体が完成したことで、斜面は以前とは比較にならないほどの強度を得ることができました。また、周囲の自然環境に馴染むような仕上がりを意識し、威圧感を抑えた施工ができました。
令和4年3月、冬の厳しい寒さを乗り越え、無事に西峯2工区の対策工事が完了しました。
完成した壁は、普段は草木に隠れて目立たない存在かもしれません。しかし、大雨が降ったとき、地震が起きたとき、その真価を発揮し、地域を守り続けます。

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